2月17日に第1回 日田スポーツ医学セミナーが開催されました。記念すべき第1回は当院整形外科の伊藤医師による「スポーツにおける脳震盪」 / 特別講演として、聖路加国際病院で整形外科医長、リハビリセンター副センター長をされており、7人制ラグビー日本代表のチームドクターをされておりました田崎篤先生を日田にお招きして「外傷性肩関節不安定症の診断と治療 アスリートを確実に復帰させるために知っておくべきこと~変形性関節症にさせないために~」というテーマでご講演頂きました。脳震盪は最近ではコンタクトスポーツなどで注目されるようになってきましたが、ここ数年前までは、重要視されておらず、初期対応なども曖昧で後遺症が残る選手もいました。最近では、ラグビーや相撲、柔道などのコンタクトスポーツではメディカルスタッフによる初期対応も充実してきました。昨年行われたサッカーワールドカップでも脳震盪の事例もあり、サッカーでも脳震盪に対するメディカルスタッフの対応も変わってきたようです。私たちリハビリスタッフや看護師・トレーナーなどのコメディカルスタッフも働くうえで脳震盪に対応する機会も想定されます。もう一度、知識を整理し準備しておかなければいけないと痛感しました。
田崎先生の特別講演では、外傷性肩関節不安定症について、肩関節の解剖学から手術までとても細かく講義いただき、最近の手術の方法についてなど大変勉強になりました。また、肩関節の脱臼時の整復方法など通常の方法とは異なる方法を見せていただき参加者の皆様も感動しておりました。当院でも外傷性肩関節不安定症の保存療法や手術療法を行っておりますが、術後のリハビリを行う上でとても参考になる知識や考え方を学ぶことが出来ました。今後の診療に活かしていきたいと思います。今回のセミナーは日田市内の医師・理学療法士・作業療法士もたくさん参加しており、質問もたくさん飛び交いとても有意義なセミナーとなりました。
第2回 日田スポーツ医学セミナーも予定しております。
日田市内の医療従事者にたくさん参加していただき、日田の医療の発展に繋がればと思っております。
リハビリテーション部 新川